☆ウィルス対策の誤解

セキュリティーソフトを導入すればそれでOKと思っている方は少なくない。 また、セキュリティーソフトが100%ウィルスを防ぐと過信されていることも多い。

年々進化し続けるパソコン。もはや携帯用PCとも言えるスマートフォンの急激な普及。 そんな中で ウィルスの進化、多様化はすさまじい。

現在のウィルスは、悪戯目的のものは減少し、ほとんどが金銭目的に変わってきている。 PCを人質に取って金銭を要求する画面を表示するものもあるが、姿を隠して個人情報、ID・パスワード、クレジットカード番号 を盗むものも多い。ブラウザでホームページを表示しただけで感染するものも多い。

コンピューターのウィルス対策は、ウィルス開発者との戦いだ。 セキュリティーソフトを最新に更新していても、それより新しく強力なウィルスが出現したら対処できないこともある。 また、パソコンのOSやインストールされているソフトの弱い部分を突いて侵入されることも多い。 そのため、WindowsやOffice、AdobeReader、Flash、JAVAなどのソフトを最新版に更新して、ソフトの弱い 部分を塞いでおくことも重要だ。

ウィルス感染しないためには以下のことを守ること。どれが欠けてもウィルスに感染しやすくなる。
1)セキュリティーソフトを導入して、ソフト自身とウィルスデータベースを常に最新に更新しておく。
2)OSとインストールされているソフトを常に最新版に更新しておく。
3)ウィルス感染しやすい行為を慎む。
たとえば、見ず知らずの人から送られたメールの添付ファイルを開く。
信用できないホームページからダウンロードしたソフトをインストールする。
などなど・・・

では、ウィルス対策ソフトはどのようなものを選べばよいのか?

大手メーカーの有料セキュリティソフト。 ホームページ表示やメール、ダウンロード、CDからの読み込み、その他、ありとあらゆる場面で監視して守ってくれる。半面、どうしてもパソコンの処理を2,3割以上使割れている感じになる。 スペックの高い余裕のあるパソコンなら気にならないが、古めの余裕のないパソコンにはどうしても重荷 になりがち。ウィルス対策に力を入れるがために、本来の作業に支障をきたすのは本末転倒。
多少機能が少なくても無料で軽いセキュリティーソフトを入れて、パソコン 操作の足を引っ張らないという選択もある。
Windows10からは標準でウィルス対策機能が備わっており、最近では身代金要求型ウィルス(ランサムウェア)への対応策も用意されている。

なお、セキュリティーソフトを複数入れるとウィルス防御率が上がると思っている人がいるが、これは大きな誤解。セキュリティーソフトの競合によってWindowsの動作が遅くなるだけでなく、様々なトラブルが発生する。

セキュリティの強度を高めれば、基本的にそれなりのパワーを要するという諸刃の剣。 そのあたりをよく考えて、判断する必要があるだろう。

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